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忘れる用のメモ書き for Cybersecurity

ESXi を導入するためのマシンを作る(自作PCメモ)

手元にマシンを置いてあれこれしてみたくなったのと、手を動かして作ってみたい気持ちだったので ESXi を導入するためのマシンを作りました。そのときのいろいろをまとめたメモです。

ほとんど知識ゼロベースで調べながら選んでいったので、購入した CPU クーラーが マザーボードと干渉して取り付けできないという悲しい事件もありましたが、 目的の ESXi が動くマシンにはたどり着けました。


構成概要

ケースは家に転がっていた古い PC のものを再利用したかったので中身だけ揃えました。 以下の構成で ESXi 7.0 を導入し、現在のところ問題なく動作しています。

【CPU】Intel Core i5 9400 BOX   ¥21,560
【マザーボード】ASRock H370M Pro4   ¥10,893
【メモリ】Corsair CMK32GX4M2A2666C16 [DDR4 PC4-21300 16GB 2枚組]   ¥16,053
【ビデオカード】なし(オンボード)
【サウンド】なし(オンボード)
【ネットワークカード】Intel Gigabit CT Desktop Adapter EXPI9301CT   ¥2,185
【SSD】860 EVO MZ-76E500B/IT   ¥8,980
【HDD】なし
【光学ドライブ】あり(古いPCから流用、DVD SuperMulti)
【電源】SILVERSTONE SST-SX500-G [ブラック]   ¥11,091
【ケース】IW-BK623/300 (古いPCから流用、型番は推定)
【OS】なし
【合計】¥ 70,762

パーツ

各パーツについての補足です。

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自作したマシンのパーツ一式

CPU

Intel Core i5 9400 BOX にしました。

ESXi の互換性周りで苦労することが少なそうということで AMD ではなく Intel の CPU にすることまでは決めていました。 そのうえで、以下のようなざっくりした基準で候補となる製品を挙げていきました。

  • 【必須】グラフィックスがオンボードなので内蔵 GPU があるもの
  • 【要望】ずっとつけておくだろうし消費電力は低めがいい
  • 【要望】複数の仮想マシン起動するしコア数は多い方がいい
  • 【要望】価格と性能のバランスはほどほどがいい

候補に挙がった製品に関連する情報をあさり、不具合情報や問題なかったという報告、 価格の推移やメーカーの販売戦略など(少し脱線しつつも)を調べていきました。

  • Core i7 9700 ちょっと高い
  • Core i5 9600 ちょっと高い(当時)
  • Core i5 9500 よさそう
  • Core i5 9400 よさそう
  • Core i5 8400 ちょっと古い
  • Core i3 9100 ちょっと弱そう

内臓 GPU を排した F 系列のコスパの良さ *1 に、グラフィックス周りをボードで追加したほうが安いなーとも思いましたが、 熱や動作音、安定性など、他への影響が大きそうだったのでやめました。

調べて満足したので、最終的には概ね直観で Core i5 9400 を選んでいます。 他の型番より 9400 という数字の並びをいいなと感じるのでよしです。

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Intel Core i5 9400

(参考)AMD 系 CPU と ESXi の互換性について

  • 2017年頃の記事ではうまく ESXi を動かせない(PSOD や 性能劣化)という報告があがっていました。*2 *3
  • 比較的に最近の記事では AMD の CPU でも問題なく動作しているというものが増えてきているようです。*4 *5 *6 *7
  • そもそもコンシューマ向けの CPU で動くこと自体がラッキーなのだという話も。 *8
  • 公式サイトの互換性ガイドの選択肢にあるのはサーバ向けの CPU ばかりのようなので確かにそうかもですね。 *9

マザーボード

ASRock H370M Pro4 にしました。

ESXi が問題なく認識してくれそうということで、Intel 製の NIC があることを要件としました。

最初は NIC が 2 つあるものを探していたのですが、高いものが多くよさそうなものを見つけられなかったのであきらめました。 *10

途中までは「ASRock Z390M Pro4」というのがいいのかなと見ていましたが、スペックを比較すると想定の利用方法では オーバースペックの製品だったので「ASRock H370M Pro4」にしました。 *11 *12

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ASRock H370M Pro4

メモリ

CORSAIR Vengeance LPX Series CMK32GX4M2A2666C16 [DDR4 PC4-21300 16GB 2枚組] にしました。

あまり少ないとやれることが狭まるのと多すぎると急激に高くなるので、 32GB くらいがちょうどいいかなと 32GB 前提で製品を探しました。 スペック比較はしにくかったので、価格と不具合報告などを参考に安定して動いてくれそうなものを選びました。

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CORSAIR Vengeance LPX Series CMK32GX4M2A2666C16

ネットワークカード

Intel Gigabit CT Desktop Adapter EXPI9301CT にしました。

構築後に追加で購入したものです。NIC は 2つあったほうがいろいろとできるかなということでネットワークカードの形で追加しました。 Intel 製であれば特に他のこだわりはなかったので、価格がそれなりで安定して動いてくれそうなものを選びました。 ESXi にも問題なく認識されました。

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Intel Gigabit CT Desktop Adapter EXPI9301CT

SSD

860 EVO MZ-76E500B/IT にしました。

最初は crucial の「MX500 CT500MX500SSD1/JP」という製品にしようかと思っていたのですが、 長期間連続稼働することを踏まえ、耐久性で定評のある「Samsung 860 EVO」にしました。

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860 EVO MZ-76E500B/IT

電源

SILVERSTONE SST-SX500-G にしました。

静かな電源がいいなと思ったので、購入者のレビューやメーカー提示のスペックなどを参考に選びました。 将来的にパーツを追加できるように電源容量には余裕がほしかったのと、 SFX サイズで容量が小さい製品だとこれより静穏性の高いものがなさそうだったので 500W のものになっています。

あとはモジュラーケーブル設計なので不要なケーブルを外すことができ、筐体内がすっきりしそうというのもいいなと。

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SILVERSTONE SST-SX500-G

付録

CPU クーラー

実は noctua NH-L9i という製品を買っていました。が、マザーボードと干渉して使えませんでした。

別の機会に noctua の CPU クーラーを使っていて、とても静かで耳障りな音がしなかったので買うなら同じメーカーがいいなと選びました。 確認不足でマザーボードの部品と干渉してしまい固定できなかったので、あきらめて CPU のリテールクーラーを使うことにしました。 *13

製品自体はしっかりしていて高級感のあるいいものでした。 グリスも同梱されているので別途購入せずともそのまま使えるようになっています。

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noctua NH-L9i

おまけでついていた SD カード

今回、ほとんどの製品は TSUKUMO で購入した *14 のですが、 キャンペーンをしていたらしく 860 EVO のおまけで SD カードがついてきました。 *15

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Samsung EVO Plus 32GB microSDHC

やっぱり光るのね

初期設定のままだとマザーボードが七色に光ります。 特に光る必要はないので設定変更して静かになってもらいました。

自作PC支援ツール

パーツを選ぶと価格や必要な電源容量をざっくり計算してくれるサイトです。 直観的に使えます。

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自作PC 構成見積もり てすと

参考文献

公式サイト

自作PCに関する記事

自作PCに関する書籍

関連記事

このマシンに ESXi をインストールした際の手順については以下の記事にまとめています。

soji256.hatenablog.jp

更新履歴

  • 2020/05/16 新規作成
  • 2020/05/16 一部文言の修正。写真の色調を修正して統一。
  • 2020/05/17 一部文言の修正。

*1:GPU内蔵の6コアCPU「Core i5-9400」が発売、実売2.3万円 - AKIBA PC Hotline!

*2:AMD Ryzen with VMware ESXi a Pink Screen of Death

*3:AMD Ryzen "Working" with VMware ESXi 6.5 to an extent

*4:Ernula Alfee 日記「Ryzen 9 3950X + X570環境にESXiインストールメモ」 | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone

*5:税抜29,980円からで買える組み込み向けRyzen搭載のベアボーンPC、自宅ESXiにピッタリ! | しょぼんブログ

*6:録画サーバをESXi6.7にリプレースしたった(ハードウェア編) - sanpobiyori.info

*7:ESXi 6.5 now works on AMD Ryzen with SMT/All Cores enabled : Amd

*8:Does ESXi work with AMD Ryzen? |VMware Communities

*9:VMware Compatibility Guide - System Search

*10:micro-ATX で探していましたが、mini-ATX にする選択肢があればあったかも知れません。そしてそうであれば CPU クーラーも取り付けられたのかも・・・。

*11:Z390M は CPU のオーバークロックなどに対応していたのですが、そういった利用はしない予定だったので。

*12:ファン速度を十分細かに設定できたので満足です。

*13:リテールクーラーはやっぱり音が耳障りでしたが、ファン速度を調整することでだいぶ抑えられました。

*14:製品も選びやすく、特に問題なく購入できました。

*15:こういった期間限定の事柄に触れると調べれば購入時期が特定できますね。時間軸が定まれば他の関連情報も結びつけやすそうに思います。